20年間喘息とつきあって

jyabarasate87
2016年4月13日

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私が喘息を発症したのは、20代の頃でした。真面目な性格なので一生懸命仕事をがんばって、主任に昇任してすぐのことでした。昇任に伴う研修や、新しい仕事が増えたりなど、負担と責任が一気に増した中で、疲労が重なり、風邪をひいてしまいました。でも無理をして仕事には出ていました。風邪くらいそのうち治るだろうと思っていましたが、一向に治りません。病院で薬をもらって飲んでみましたが、そのうち咳がとまらなくなり、仕事中でも咳き込んでしまうことが続きました。

 

 
1ヶ月経っても全く良くならないので、いろんな病院を転々として見てもらいました。診断はどこでも「風邪」とかただの「咳」というものでした。さまざまな薬を処方してもらい、飲んでいましたが、咳はますますびどくなり、痰もたくさん出てきて、仕事どころではない状態にまでなってしまいました。
昼間は咳き込んでしゃべることもままならず、夜は布団に横になると、さらに咳がひどくなるので、一晩中壁にもたれて座った状態で眠らねばなりませんでした。

 

 

それでも1時間ごとに咳き込んで、苦しくて起きてしまうので、毎晩ほとんど眠れずに朝を迎える状態でした。それに、咳が続くとまるでマラソンをしているかのように、すごく疲れるのです。胸のあたりが筋肉痛になってしまうほどです。

 

 

そして、咳き込むとどんどん気管支が細くつまってくる感じがして、気管支がピーピーと笛のようになるのです。そして、息を吸うのも吐くのも、とても苦しくなって、「誰か助けて!」と叫びたくても声も出せない状態になります。それは本当にとても怖くて、一人でいるといつか死んでしまうのではないか、という不安にいつもとりつかれていました。

 

 

そんな生活が半年ほども続き、咳と寝不足と疲労とで、私はフラフラになってしまいました。
それで、今まで内科を受診していたのをやめて、呼吸器内科を受診すると、初めてそこで「喘息」と診断されました。ずっと咳が出ていたのに、自分では喘息だとは思っていなかったのです。言われて初めて、そうかこれが喘息なんだと気がつきました。

 

 

そして、吸入ステロイドの治療が始まりました。ステロイドを使い始めてからは、今までのことが嘘のように、みるみる良くなって行きました。
1ヶ月も経たないうちに、咳も治まり、仕事もまた一生懸命できるようになりました。ただ、お医者さんからステロイドをやめるとまた咳が出てしまうから、ステロイドはずっと続ける必要があるよと言われていたので、元気になってもずっとステロイドの吸入は続けていました。

 

 

そのおかげで、普段は本当に元気に過ごすことができました。特に副作用のようなものも感じたことがありません。
しかし、時々風邪をひいてしまうと、それがきっかけになって、また喘息の発作が出る時もありました。けれどもステロイドの吸入を続けていれば、2週間ほどで喘息も治まりました。

 

 

そんな日々を何年か繰り返していく中、いつしか本当に健康になり、ステロイドを使わなくても健康に過ごせるようになっていました。
その後、私も結婚し、すぐにお腹に子どもも授かりました。ところが、妊娠が体に大きな変化を起こしたのか、突然風邪のような症状になり、喘息の発作が出てしまいました。しかも、とても重篤な発作でした。発作で目の前が真っ暗になり、動けなくなってしまいました。

 

 

それで急遽入院するはめになりました。お腹の子どもへの影響を考えると、薬を使うのは気が重かったのですが、お医者さんから「ステロイドでも妊婦さんが安心して使える薬がありますよ」と言われて、使ってみることにしました。

 

 

特に副作用のようなものもなく、無事に元気になり退院することができました。その後もずっと出産するまでステロイドの吸入は続けました。出産するまでに風邪をひいたらどうしようと不安でしたが、風邪もひくことなく、咳も全く出ず、もちろん出産の際も喘息の発作が出ることなく、元気な赤ちゃんを自然分娩で産むことができました。

 

 

ステロイドは、副作用が怖いというようなイメージがあるかもしれませんが、私の場合は全く大丈夫でした。それどころか、ステロイドの吸入をしたからこそ、結婚や出産ができたとも思っています。
今では喘息もすっかり治り、薬なども一切使わなくなって何年か経ちます。2人の子を育てながら、元気に毎日を過ごしています。