喘息について知ってほしいこと

jyabarasate87
2016年4月13日

喘息で一番つらいのは、咳よりも呼吸自体ができなくなることです。特に寒い冬などは気管が狭くなり、息がほとんどできません。ですから冬のマラソン大会などはまさに苦行でした。途中でつらくて毎年涙を流しながら、走ったり歩いたりを繰り返していたことをよく覚えています。

 
先ほど挙げた咳ですが、咳は、体全体がけいれんを起こすので、気力、体力、思考などが著しく低下します。一度せき込み始めると酸欠寸前まで続き、頭は真っ白。酸欠ぎりぎりで呼吸できても、すでに気管が狭くなっているので「キュー」という独特の音が本人にだけ聞こえます。

 

 

ちなみに背中に耳を当てれば他の人にも聞こえます。ちなみ母は、この音がするか否かで、私を病院につれていくかを決めていました。あと意外と知られていないのが心臓への負担です。せき込み始めると同時に心臓は、普通の人が全力疾走した時と同じくらい速く動きます。そのためかどうかはわかりませんが、子供のころはやせていました。

 

私は幼少期から喘息持ちだったのですが、ありがたいことに、母が対策を立ててくれていました。4歳くらいから水泳教室に通わせてくれたのです。水泳は体への負担が少ないのか、私は、高校受験前まで通っていました。ですから陸上競技よりずっと楽しかったことを今でも覚えています。距離は短いですが、個人メドレー(バタフライ、平泳ぎ、バック、クロール)を泳いだりしていました。でも一番楽しかったのは潜水してプールの底にある魚のおもちゃをとるという、授業の最後にあるレクリエーションでした。

 

喘息の場合の咳は、風邪の咳とは根本的に違います。風の咳はノドのあたりが痛くてコンコンと軽い咳ですが、喘息の場合は、咳の回数が10~20回くらい連続で起こります。ですから、周りの人が驚いたりします。気管支拡張剤の入った吸入器を持っていれば対処できるのですが、突然発作が襲ってくると頭が回らないため、薬まで手が伸びず、かなりつらい思いをします。

 

 

対応策としては、まわりの人に喘息について、薬がどこにあるか、吸入器の使い方を伝えて、せき込み始めたら吸入させてもらえる、というのがベストの形かと思います。ただしこれができるのは、病気に理解のある一部の大人だけです。病気が気合で治る、などといっている人には一生理解してはもらえません。ですから、こういうタイプの人が教師、企業などの上司になると、私達喘息患者は、心理的にもつらい思いをします。

 

 

つらさをわかろうとしてもらえないのは、喘息だけでなく、病気を持っている人にとっては絶望でしかないのです。ですから、もし近くに病気や障害を持った人がいたら、自分には関係ないと切ってしまわず、一度でいいのでどんな症状か、だけでも聞いてくれたら、それは私たちの希望になります。どうか、耳を傾けてください。そうすれば共存することも可能になるはずです。